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Analysis #E-commerce

中国ライブコマースの新展開 - ロケット販売に見る革新的な成功

中国のライブコマース市場がまた一つの大きな節目を迎えました。テレビショッピングのように、インフルエンサーが商品を魅力的に紹介するこの市場では、特にタオバオライブが大きな成功を収めています。例えば2019年の独身の日には、タオバオライブだけで約3000億円の売上を記録し、市場は経済…

中国のライブコマース市場がまた一つの大きな節目を迎えました。テレビショッピングのように、インフルエンサーが商品を魅力的に紹介するこの市場では、特にタオバオライブが大きな成功を収めています。例えば2019年の独身の日には、タオバオライブだけで約3000億円の売上を記録し、市場は経済に影響を与えるほどの規模に成長しています。

最近の注目すべき出来事は、タオバオライブで史上初めてロケットの販売が成功したことです。日本円で約6億円のロケットが売れたというのですから驚きです。この背景には、新型コロナウイルスの影響で販売先の開拓に苦慮していた航天科工ロケット技術社の状況がありました。

航天科工ロケット技術社は、これまでに8回の商業用ロケット打ち上げを成功させた実績を持ち、ライブコマースを通じて新たな販売チャネルを開拓しました。売り出されたのは「快舟1号(KZ-1A)」というロケットで、正規価格は約6億8千万円。インフルエンサーの薇娅(WeiYa)が紹介し、ロケット首席科学家助理も登場して詳細な説明を行いました。

驚くべきことに、ロケットには7千万円のディスカウントが提供され、販売開始5分で800人が手付金の支払いボタンをクリックしました。最終的に購入したのは長光衛星技術社という会社でした。

この出来事は、ライブコマースが単なる小売りの範囲を超え、大規模な商業取引にも影響を与え得る力を持っていることを示しています。特にコロナ禍での新しい販売手法として、ライブコマースの可能性が改めて注目されています。