中国の5G利用者は8000万人を超え、デジタル経済の基盤がさらに整備されました。
工業情報化部の李穎一級巡視員は9月11日、寧波市で開催された世界デジタル経済大会の開会式でこう述べています。「中国の5G利用者数は今年上半期で7,800万人を突破した。5Gの高速・大容量・低遅延という特徴がデジタル経済発展の強力な技術支援となっている」
同大会では、多くの参加者によるデジタル経済の未来像についての議論が交わされました。李氏はデジタル経済の現状を示すデータも発表しました。
2019年の中国におけるデジタル経済の規模は35兆8000億元に達し、GDPに占めるシェアは36.2%に上りました。オンライン小売、フードデリバリー、移動決済などのサービスが5Gを活用して大きく成長しています。デジタル経済は経済成長を下支えする重要な役割を果たしていることがうかがえます。
国家情報センターの張学穎副センター長は大会で、「スマートシティ構築にあたっては、5Gなど最新のデジタル技術と実体経済との深い連携、ビッグデータの産業協力モデルへの最適化、デジタル技術の革新的な応用が必要である」との見解を示しました。
5Gの高速大容量という特長を活かし、バーチャルリアリティや拡張現実といった新しいサービスが普及し始めています。たとえば浙江省では、5Gを利用した遠隔医療サービスが導入されており、病院間での画像や動画のリアルタイム共有が可能になっています。こうした5G基盤の整備とデジタル技術の進歩により、都市部と地方の情報格差是正や、高齢者向けの福祉サービス強化などが期待されています。
一方で、プライバシー保護をめぐる課題やサイバー攻撃への対策など、デジタル経済の健全な発展のために解決が求められる事項も少なくありません。大会ではこうした課題にもスポットが当てられ、デジタル時代の新たな社会像に向けた建設的な議論が交わされたと報じられています。
情報源:新華社