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    ZTEが豆包AI搭載スマホとAIペットiMoochiを展示

    ZTEが「nubia M153」技術プレビュー機と感情対話型AIペット「iMoochi」を出展。システムレベルで動作するAIエージェント端末と感情理解ロボットの全貌を解説。

    ZTEが豆包AI搭載スマホとAIペットiMoochiを展示
    nubia M153 & iMoochi
    Makuakeにて応援購入プロジェクトが展開された、ZTEの多モードAIペット「iMoochi」(画像:Makuake公式リリースより)

    2026年の世界モバイル通信大会(MWC上海)において、中興通訊(ZTE)は傘下の努比亚(nubia)ブランドを通じて、新たなAIハードウェア戦略「AI for All」を具現化する2つの注目製品を展示しました。

    一つは、バイトダンス(ByteDance)傘下のAIモデル「豆包(Doubao)」をOSのシステム層に深く統合した「AI原生(AI-Native)技術プレビュー機」である**「nubia M153」。もう一つは、ユーザーの感情を読み取ってインタラクションする多モードAI搭載のぬいぐるみ型ロボット「iMoochi」**です。

    単なる「アプリとしてのAI」から脱却し、ハードウェアやオペレーティングシステムの根幹にAIエージェントを融け込ませる中国テック最前線の動向をレポートします。


    1. バイトダンスの豆包AIをシステム層に統合した「nubia M153」

    「nubia M153」は、一般的なスマートフォンとは設計思想が根本的に異なります。従来のスマートフォンに搭載されているAIアシスタントは、音声コマンドをトリガーにして特定のアプリ(App)を起動する「仲介役」に過ぎませんでした。しかし、nubia M153はシステムレベルで動作する強力なAIエージェントを搭載しています。

    • クロスアプリの自律操作:ユーザーが「フードデリバリーでいつものセットを注文して」や「最近のニュースを要約してSNSに投稿して」と自然言語で指示するだけで、AIエージェントが画面上のUI要素を認識し、人間のようにアプリ間をまたいで自律的にタップ・入力操作を行います。
    • 先行リリースの反響:同機は2025年12月に、開発者やテックファン向けの技術プレビュー版として中国国内で3,499元(約7万5,000円)で限定販売され、即完売を記録しました。中古市場でもプレミア価格で取引されるなど、「AI時代のスマートフォンはどうあるべきか」を示す実証機として高い注目を集めています。

    中興の幹部によれば、本作は現時点で技術展示用の実験機としての位置づけであり、海外での一般販売予定はないものの、ここで得られたシステムレベルの連携技術は今後の量産型フラグシップモデルに順次フィードバックされる見通しです。


    2. 感情を理解する多モードAIペット「iMoochi」

    ZTEブースでもう一つの主役となったのが、球体の毛絨(ぬいぐるみ)ロボット「iMoochi」です。2026年2月のMWCバルセロナで初公開され、今回の上海展でアジア初の実機デモンストレーションが行われました。

    • 情緒のセンシングとアプローチ:音声解析技術とタッチセンサーにより、ユーザーの声のトーンや触り方から「寂しさ」や「ストレス」などの感情を読み取ります。落ち込んでいる時には自律的に声色を変えてなぐさめてくれたり、心地よいハミング音を出してユーザーのストレスを緩和します。
    • 「個性」を育てる成長メカニズム:単調な会話パターンを繰り返すおもちゃとは異なり、iMoochiには独自の育成システムが組み込まれています。長く一緒に過ごすほどAIモデルがユーザーの習慣や好みを学習し、独自のリアクションやフレーズをアンロックしていきます。

    独り暮らしの若者のメンタルケアや、子ども向けのインタラクティブな知育トイとしての需要を見込んでおり、デジタル疲れ(デジタルデトックス)が叫ばれる現代における新たな「癒やし系ガジェット」として展示会場で高い人気を博していました。


    日本のスマートデバイス市場への示唆

    ZTEが提示した「AI原生」と「感情コンパニオン」というアプローチは、スマートデバイスが「機能的なツール」から「自律的な相棒」へと変化している潮流を明確に示しています。

    特にオペレーティングシステムの深い領域で動作するAIエージェントの実現には、システム構築のノウハウに加え、ユーザーインターフェースをリアルタイムで解析する軽量なビジョン言語モデル(VLM)のチップ実装が不可欠です。中興通訊が主導するハードウェア・ソフトウェアの垂直統合モデルは、スマートホームや次世代ウェアラブル市場の覇権を狙う日本のメーカーにとっても、大いに注目すべきマイルストーンとなるでしょう。

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